街を繋ぐ思い

地に海に帰りし太い腕
 雲から光指し町と海を照らす
 

千葉県旭市の地域を支えた磯野満徳さんの
死を年賀状の返しで知りました。地域で生き抜いた彼のご冥福をお祈り申し上げます

 地域づくりのネットワーク経由で突然彼から、手紙を頂いた。地域イベントに来ないかと。

 イベントの主催者は、広島の過疎地から地域の宝をを掘り出し、半世紀近く全国の街おこし長年を担ってきた宮崎文隆さん。彼の本を読み、社会人なりたてのころ、広島の奥地に訪れ、私は日本の地域の中に本物があると知った。

久しぶり会って見たいなと思い旭市に向かった。宮崎さんと人、地域の繋がりは、磯野さんの太い腕からも感じられた。

 建設会社を経営しながら、農家、旅館、漁民、役場、芸術家、先生、学生、その顔一つ一つをしり、歴史、食べ物、風景
全てが繋がっていた。彼と街の人の会話する様、人々の顔が忘れられない。

 永六輔彼の粋に触れ、震災で打撃を受けた旭市に何度も訪れた。敵は多かったろうがいつも強引なんだからと笑いながら、企画を手伝っていた地元の主婦の笑顔が全てを物語っている。

 宮崎さんが、人間がご馳走とよくいっている。食べ物も美味しかったが、旭市の人、磯野さんはご馳走だった。

名もなき太い腕、ご冥福をこころからお祈りする。